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スポーツ用品ブランドに就職してやるマーケティングの仕事とは?

man playing soccer on ballpark

筆者は2012年から6年間スポーツ用品ブランドでマーケティングの仕事をしてきました。

肩書としては「マーケティングマネジャー」「マーケティング部スタッフ」といったところです。

このページではスポーツ用品ブランドのマーケティング職の仕事内容について解説していきます。

スポーツ用品ブランドに就職してやるマーケティングの仕事とは?①商品に付加価値を付ける仕事

flat view of cameras beside computer tablet and smartphone

マーケティングってどんな仕事やるの?と思われている方が多いと思いますが、端的に言うと僕は100円の商品を1,000円、10,000円の価値がある様にPRして物を売る為に行うのがマーケティングの本質だと思っています。

ですので、実際は他社でも使われている様な機能性のウェアであっても新しい名前を付けたり、研究結果の内容をグラフィック付きで解説してよりその物自体に価値を加えていくのです。

こうやって世の中にたくさんあるスポーツブランド同士は差別化していくんだなというのが良く分かりました。

スポーツ用品ブランドに就職してやるマーケティングの仕事とは?②カタログ製作

white book marker on book page

実際一般ユーザーのお客様が新商品を初めて見るのはニュースであったり、店舗に設置されるカタログだと思います。

このカタログの企画を行うのはマーケティング職の仕事です。

今や資源の節約やコストカットなどで紙のカタログを大量に印刷して店舗に配るといったことも大々的にやらなくなっているスポーツブランドは多くインターネット上でのデジタルカタログへ移行しているところがほとんどです。

ユーザーも店舗で見るより先にネットで検索する時代ですからね。

ただ紙であろうとデジタルであろうと元のデータは必要になるので、企画、撮影、印刷と仕事をしていくことになります。

どの商品をカタログに載せるか

実際企画は商品部のデザイナーやMD(マーチャンダイザー)と一緒に今季の推しの商品はどれなのか、どういった打ち出し方するかといった企画会議からスタートします。

例えばデザインや機能性が素晴らしいから~とマーケティング職が独断のセンスで構成を考えても、実際直営店舗や卸先で商品が置かれていない不人気商品であれば意味がありません。

実数としてどれくらい注文が入っているか、新しいデザインなのかなどを考慮してカタログ製作をしています。

撮影は広告代理店にも助けてもらう

プッシュするアイテムが決まったら次は撮影準備です。

スポーツブランドですから屋外でも屋内でも撮影を行う可能性があります。サッカー場で撮影するなら場所を手配する必要がありますし、スタジオ撮りならそれも同様です。

しかし実際は撮影や印刷は広告代理店と一緒に進めていくことがほとんどです。

彼らはスペシャリストとしてクライアント側の意見を聞いてそれを形にする術を持っているので協力しておこなっていくのです。

この広告代理店との付き合い方はまた別記事で書いていこうと思いますのでぜひご覧ください。

撮影イメージが決めていく段階で、撮影モデルのオーディションも行っていきます。

エージェントが会社へ来て実際にサンプルを着用してもらって行うのですが、結局これは決める側の好き嫌いで決まるのでとりあえず決定権を持った人を全員集めてあ~でもないこ~でもないと話合ってもらっていました。

正直誰が選んだってこれが最高だ!なんて主観でしかないので。

撮影

モデルも決めて、いざ撮影に臨みます。

これがまた大変で、撮影当日早朝から会社へ行って社用車のハイエースに大量の撮影用サンプルを載せて都内の撮影スタジオに行ったり、時には郊外に車を走らせたりと僕が運転して運んで行ってました。

スポーツ好きマーケターYOSHI

いや~あんなに大きな車を走りまわしてよく事故を起こさなかったと我ながら感じる。。。

スタジオへ着いたら、撮影の順番ごとにサンプルをラックにまとめて準備します。

ここでもし撮影に使用するサンプルが間違えていると本当に大変なことになってしまうので細心の注意をしました。

しかし1度それでも間違えたことがあって、冷や汗ものでしたが現代の修正技術は凄いものでレタッチャーと呼ばれる修正のプロがウェアの色を変えたり、エンブレムを正しいものに作り直してくれたりと助けてくれたこともありました。

撮影は朝早朝から終わりは22時頃まで、大体2日間くらいで行ってました。

印刷

撮影が終わると出来上がった写真をカタログのフォーマットに入れてもらって、デザインも組み込んだ状態で印刷に入ります。※かなり端折って話していますが、この辺りの社内調整もかなり大変。

印刷部数の調整は営業チームと一緒に決めます。実際どれくらいの部数が店舗で必要なのかは普段店舗で営業活動している営業社員しか分からないからです。

まあこのあたりはこちらでエクセルのシートを作って営業各位にメールで入れてねと一報して終わりです。

何万部と印刷されたカタログは発送代行業者まとめて管理されて、さきほどまとめた営業社員が入力した必要部数のシートを送って正しく送付されていることを確認してカタログの作業は終わりとなります。

僕がいたブランドは春夏、秋冬と年に2回発行していたので同じことを2回やるといった感じですが、大体春夏が終わったらすぐ秋冬ってスピード感で仕事をしていました。

今思えばカタログばかりやって気がしますが。。。

スポーツ用品ブランドに就職してやるマーケティングの仕事とは?③展示会の準備

person sitting on chair

初めてスポーツブランドで働いた時はなんとなくお客様といえば店舗で購入してくるユーザーのことを指していると思っていたのですが、段々経験を積んでくると「ブランドにとってお客様って販売店なんじゃないか」と考える様になりました。

つまり皆さんがウェアやシューズを買うお店のことです。

スポーツブランドは直営店を持っていればそこで直接商品を売ることができますが、ほとんどのケースではゼビオ、アルペン、ヒマラヤといった大手に商品を卸して販売してもらっています。

ですので、これらのお店がまず僕たちスポーツブランドから商品を購入してくれないと何も始まらないのです。

この卸業者に商品を販売する為に行うのが商品の展示会です。

私が働いていたスポーツブランドでは春夏、秋冬と二回に分けて新商品の展示会を行っていました。

マーケティングの仕事としてはどれくらいの商品サンプル量になるのかを把握して、会場を予約して、当日の搬入搬出の指示などを現場で行うことになります。

地方の小さい会場では東京の本社からたくさん行くと交通費がかかりますから、各営業所のリーダーに指揮を執ってもらいこちらで会場などは手配する仕事をしていました。

僕が働いていた時は主に東京や大阪といった会場では比較的大きめのところを押さえて開催していましたね。

大体2日間開催でしたが、1千万以上のお金が経費として動くこともありましたので重要な仕事だったと思います。

ここで大変だったのはやっぱり社内調整でどこに何を展示するとか、社長の意向で会場のレイアウトが変わったとかそんなのばかりでした。

外資系の会社だったので本社からいきなり連絡が来てここに新商品の〇〇を入れるからと突然言われるなんていうのは日常茶飯事のこと。うろたえてる余裕はありません。

当日もサンプルが無い!とかそんなことが絶対起きますから探して会場に送ったりして対処します。

会場では何十社と取引先企業が来社されるので、そこでお茶を出したり、また取材対応をしたりと比較バタバタ過ごして過ごしていきます。

契約しているアスリートの方もいらっしゃるので中々お祭りみたいな雰囲気でいざここまで始まればあとはやるだけといった感じです。

マーケティング職って意外に社員で出張へ行くっていうケースも少なかったので、仲の良い営業やデザイナーと展示会終わりに飲みに行くのは本当に楽しかったですね。今でも良い思い出です。

スポーツ用品ブランドに就職してやるマーケティングの仕事とは?④SNSでの発信

iPhone X beside MacBook

今ではSNSマーケティングを使って商品PRをすることは当たり前の時代になっています。

僕の会社ではマーケティング部でSNS発信を直接行っていて私が主に担当していました。

ここがマーケティング担当として直接お客様の接点ができる唯一の仕事だったと思います。

主に新商品のPRや機能説明、また契約しているアスリートの試合結果や特別インタビューを配信していました。

投稿の内容次第でいいね!があったり無かったり、時には商品の売れ行きにも関わるので重要な仕事でしたし遣り甲斐はありましたね。

「カッコいい!」や「この商品好き」と言ってもらえた時は本当に嬉しかったです。

スポーツ用品ブランドに就職してやるマーケティングの仕事とは?⑤雑誌やメディア対応

assorted book lot

日常業務としてファッション雑誌などからサンプルの貸し出し依頼も頻繁にあったので、リクエストがあったサンプルをスタイリストさんへ渡す準備をするといったことも行っていました。

大体は電話でこういったコンセプトで色はこんな感じの商品をお借りしたいんですがといった内容から直接商品名で言われることがあったので間違いがない様に準備をして発送したり会社へスタイリストさんが来られた時に渡していきます。

返却後もちゃんと抜け漏れなくサンプルが戻ってきたことを確認して終了。

実際自社のウェアなり商品を有名人の方が着て反響があるとこちらも嬉しかったです。

スポーツ用品ブランドに就職してやるマーケティングの仕事とは?⑥契約アスリートのイベント

person discussing while standing in front of a large screen in front of people inside dim-lighted room

よく皆さんもスポーツ選手がオフの時期にお店へ来てインタビューを受けたりしているのは見た事があるかもしれません。

僕が担当していたゴルフでは、大体12月くらいにゴルフ選手が都内の百貨店のゴルフグッズ売り場で1日店長イベントなどで契約アスリートの皆さんに協力してもらって売り上げを伸ばす施策をしていました。

当日はそのアスリートの方のファンがたくさん来てくれますので、そういった大きなイベントに関われるのもマーケティング職の醍醐味と言えます。

実際アスリートの仕事はスポーツなので、試合が始まるシーズンになるとこちらも中々イベントへ来てくださいって言いづらい部分があって断られてしまうことが往々にしてあるんです。

なので、このオフの時期に何ができるかというのは日頃から契約アスリートとどんな関係を築けているのかなどマーケターとしての腕の見せ所だと思いますよ。

スポーツ用品ブランドに就職してやるマーケティングの仕事とは?まとめ

ここまでスポーツブランドへ就職したマーケターの仕事内容いかがでしたでしょうか?

結構大変そうと思われた方から、なんだそんなもんかと思った人まで様々だと思います。

実際企業によってもっとやることがあるかもしれないですし、広告代理店に全て任せてしまうところもあると思います。

やり方はマーケター次第ですが、少なくとも僕はこれからのキャリアへ活かせるたくさんのことを経験できた6年間で大変でしたが経験できて良かったと思っています。

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